ARCHI-CLE

「Surface to Surface」by 西舘朋央 "Surface to Surface" by TOMOO NISHIDATE

西舘朋央は、工場や工房で生じる端材や未完品の残骸、 使用が済んで捨てられた紙片や木材などを用い、コラージュや立体作品を 制作する他、雑誌や広告などのグラフィックデザイン、店舗の壁面オブジェやディスプレイ、展示会の空間演出など様々な領域で活動しています。

西舘氏がコラージュ作品を制作するきっかけとなったのは、旅先で訪れたイギリスで、路上のゴミを拾い集め一冊の日記のまとめたのが始まりです。その国の人にとってはお馴染みの、チケットの半券やレシート、包装紙、商品パッケージ、段ボールから、誰かのメモが残された紙、道路で車に轢かれてタイヤ痕がついた本、塗装屋のゴミ箱に捨てられていたペンキのついた養生テープなど。配置した瞬間に、そのものが本来持っている機能を失い、新しい見え方が生まれることに面白さを覚え、以後コラージュ制作を開始しました。

今回の企画展では、近年制作の素材としている木材を用いた、彫刻や立体作品の展示・受注販売を行いました。 無地の原型をイメージし、主要な構図のアウトラインだけを残し解体したコンポジションBOXシリーズや、家具屋の工房で集めた、家具のパーツや端材など、その形を生かしながら制作された彫刻作品が並びます。西館氏の直線的な構成と、木材が持つ自然の有機的な質や形が生み出す偶然性。相反する2つの要素が合わさった作品は、造形の感覚的な気持ち良さが際立ち、独自の美しさを感じることができます。

Gallery / (PLACE) by method
展示期間 / 2020.7.10-2020.7.26
キュレーター / 山田 遊
設計 / 14sd_林 洋介

 

Gallery / (PLACE) by method
Date / 10.Jul.2020-26.Jul.2020
Curator / Yu YANADA
Space Design / 14sd_YOSUKE HAYASHI

 

PAGE TOP